行政書士は基本的には「独立開業型」の国家資格です。
自分で事務所を持ち(自宅が事務所でも構いません)、
自分で方針や目標を立て活動します。
サラリーマンの働き方のような、組織の指示命令は一切ありません。
責任を伴った「まったくの自由」を得ることができます。
今回は、行政書士として私が魅力と感じるところをお話しします。


●4~5分野開拓できればそれで軌道に乗ります
行政書士の対象業務が無数であることを、すでにお話ししました。
その中からどの対象業務を選んで、自分の専門分野にするのかが大事です。
対象業務は無数にあるといっても人間一人のキャパシティーは限られています。
事務所が軌道に乗った時点で4~5分野の業務を仕事にできていれば、
それで充分事務所の継続は可能です。

現実的には、それまでのキャリアを活かして業務を開拓する書士が大半です。

「国家資格として開業するのだから、心機一転ゼロスタート」ではないのです。
かりにみなさんが、これまでの仕事が思うようにいかず行政書士を
目指すのであっても、いままでの経験がムダだった
というような考えはなさらないでください。


たとえば建築業界で営業の仕事をされてきた方なら、
既存の人脈は恵みの宝庫です。
行政書士になっても建築業(許可申請等)からは遠ざからないようにしてください。

面白い例の一人に薬事法の専門家がいます。
彼とは交流会で知り合ったのですが、
彼はドラッグストアの店員から行政書士に転身しています。

少しマニアックなところもある方ですが、
彼は医薬品や化粧品の成分分析をするのが好きなようで、
名のある製薬メーカーを顧客に安定した仕事を確保しています。

私にはそのような展開は真似ができませんが、
過去の経験や素養から活路を探っていけば、
行政書士には、その人その人なりの多様な営業展開が可能です。

行政書士独特のこの自由さは、他の士業ではちょっと考えられないことです。


●行政書士の2つのタイプ
7年行政書士をやってみて思うのは、行政書士は2つのタイプに別れることです。
ひとつは私のタイプ、どちらかといえば広く浅くのタイプです。

私の専門は飲食店や風俗店の営業許可、産業廃棄物処理業許可、
国際業務(ビザ申請など)、車庫証明などなどです。

地元の開業エリアに張り付いて、
仕事になることはなんでもやります。

実績と口コミを頼りに、少しずつ顧客を拡大する営業戦略をとっています。

もうひとつのタイプは先に紹介した薬事法が専門の彼や、
プログラムなど制作物の著作権を専門に活動しておられる書士さんです。

彼らは一つの業務を深耕する働き方を得意にしています。
それぞれに深い業務知識を問われますが、
彼らはむしろそのことを誇りとやり甲斐にしています。

彼らの働き方の恩恵は、顧客の信頼が得られるとその企業からの
お仕事依頼が繰り返し継続することです。

彼らの場合書類作成の大変さはありますが、
仕事が軌道に乗ったあとの営業努力はそんなにいらないようです。

>>独学で失敗したくない人のための勉強法