行政書士の新しい仕事として注目されているものに「ADR」があります。

ADRとは? 
英語で書いてあるとなんのことだかまったくイメージがつきませんが、日本語に訳すとだいぶ察しがつきやすくなります。「裁判外紛争解決手続き」という訳語が用いられていますが、まさにその通りの内容です。裁判を通過せずに、人々の間のもめごとを解決するための手続き、ということです。

法律では、「人々の間のもめごと」といえば? 
決まって、裁判所を通すことになりますね。もちろん、裁判に行く前に、示談という形で終わらせようとする風潮はありますが。

ところで、裁判で主役となるのは誰でしょう? 弁護士ですね。
弁護士以外にも、法律関係の職業や資格はたくさんあるものの、弁護士以外の場合は裁判に携わることはほとんど認められていません。行政書士も、依頼人の代わりをつとめてはいけないのです(どこかに出す書類を代筆することはできるのですが)。

しかしADRの場合は、そのような縛りは受けません。行政書士でも、顧客のリクエストに応じて紛争の解決のためにさまざまな役割を果たすことが可能なのです。

ADRの仕事は目下、未開拓
ADRについては、それを専門にやっている行政書士がいるという噂はなかなか耳に入りません。すでにどこかにいても不思議ではないですが、おおっぴらにやっている人はなかなかいないようですね。

この点は、まだチャンスが残されているという長所を意味しますが、短所も含まれます。つまり、ADRのエキスパート行政書士がいないということ。教えてもらうチャンスになかなか恵まれないということですね。

行政書士会等では、随時ADRについて啓発を行っているようです。それを聴くことは大事ですが、それだけでは勉強としては不充分かもしれません。情報収集については、自力で何とかしようとする心構えが必須となるでしょう。

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