» 2015 » 9月のブログ記事

行政書士の新しい仕事として注目されているものに「ADR」があります。

ADRとは? 
英語で書いてあるとなんのことだかまったくイメージがつきませんが、日本語に訳すとだいぶ察しがつきやすくなります。「裁判外紛争解決手続き」という訳語が用いられていますが、まさにその通りの内容です。裁判を通過せずに、人々の間のもめごとを解決するための手続き、ということです。

法律では、「人々の間のもめごと」といえば? 
決まって、裁判所を通すことになりますね。もちろん、裁判に行く前に、示談という形で終わらせようとする風潮はありますが。

ところで、裁判で主役となるのは誰でしょう? 弁護士ですね。
弁護士以外にも、法律関係の職業や資格はたくさんあるものの、弁護士以外の場合は裁判に携わることはほとんど認められていません。行政書士も、依頼人の代わりをつとめてはいけないのです(どこかに出す書類を代筆することはできるのですが)。

しかしADRの場合は、そのような縛りは受けません。行政書士でも、顧客のリクエストに応じて紛争の解決のためにさまざまな役割を果たすことが可能なのです。

ADRの仕事は目下、未開拓
ADRについては、それを専門にやっている行政書士がいるという噂はなかなか耳に入りません。すでにどこかにいても不思議ではないですが、おおっぴらにやっている人はなかなかいないようですね。

この点は、まだチャンスが残されているという長所を意味しますが、短所も含まれます。つまり、ADRのエキスパート行政書士がいないということ。教えてもらうチャンスになかなか恵まれないということですね。

行政書士会等では、随時ADRについて啓発を行っているようです。それを聴くことは大事ですが、それだけでは勉強としては不充分かもしれません。情報収集については、自力で何とかしようとする心構えが必須となるでしょう。

教材等は限られているものの、「あまり手を広げずにコツコツとやりたい人」向き

講座の特長
● TACのテキストを利用して指導
TACが制作した行政書士の基本テキストが講義の中心となります。しかしただ流用するだけではなく、産業能率大学は独自のアレンジを加えて提供してくれます。

●添削とアウトプットが基本
添削を省いていない方式のため、直接できなかったところを教えてほしいタイプの受験者には向いています。そしてアウトプットを多めに行うため、問題演習を通して短期間での合格トレーニングを目指せます(問題集も、丸ごと全部ではないもののTACからかなり提供を受けています)。

●ニュースレターの配信
シンプルな方式とはいえ、情報発信をいっさいやらないわけにはいかない、ということで資格取得をテーマにしたレターを産業能率大学は配信してくれます。

講座の概要
■受講料/54,770円
■講義収録教材/なし
■テキスト教材/TAC作成
■添削指導/5回

管理人の視点
さて、ここでいきなり他の行政書士講座とは打って変わった方式のところを1社だけとりあげてみました。比較という意味では、とても対照的で有効だと思いますから。

この産業能率大学の行政書士講座では、テキストと問題集(答練や公開模試含む)のほかは、試験用の特製の六法やライセンス・スクウェアくらいしか配布しません。それでも、合格する人がいることは確かです。
とはいえTACの教材を提供してもらっていることからわかるように、完全にオリジナルとはいえません。その分、TACよりもだいぶ安値で勉強することができますが。

とにかく、よその教材を使ってはいるものの、安上がりな勉強をしたいタイプにはメリットがありますね。あるいは、たくさん教材があると混乱してしまうタイプや、添削という昔から残る指導方法が大好きなタイプには産業能率大学の行政書士講座はメリットがあるでしょう。

TAC

| 通信教育・予備校 |

「合格への、勝利の方程式」がスローガンです

講座の特長
●ミニテストや答練が多い
テキスト等で覚えさせたことを、確実に記憶に根付かせようとする方向性をTACは持っています。

●行政書士の問題集の種類も複雑に分けている
実力の叩き込みを最優先させているため、TACには問題集の種類がいろいろとあります。どんどんステップアップしていけます。

●行政書士の学習者の習熟度に合わせた講座の設計
TACでは行政書士申込者の学力水準に合わせて講座を分けています。完全にゼロの場合やすでに勉強をはじめている場合をはじめ、コースが多様化しています。

講座の概要
■受講料/プレミアム本科生221,000~ スタンダード本科生204,000~ スーパー答練本科生205,000~ etc.
■講義収録教材/DVD、Web通信、資料通信
■テキスト教材/オリジナル教材
■添削指導/なし

管理人の視点
資格の学校の大手であるTACは、通学講座の申込者を中心にサービスの拡大に励んでいます。つまり通信の提供は決して最優先というわけではないのですが、早くから欠席した通学者に、映像による代替講義の提供等に取り組んできた実績もあります。

講義教材の質や通信受講者向けのテキストの質が飛びぬけて高いわけではありませんが、種類が豊富な力試し関係の教材・システムを利用できる点は、やはり無視しがたい魅力でしょう。

最近は、行政書士の合格者の輩出において目立った実績はありませんが、それでも「他の講座の受講者が部分的に利用する」といったケースがけっこうあるようです。